内科、整形外科、リハビリテーション科、各科の医師、看護師、放射線技師、作業療法士、医療事務など、さとやま整形外科内科の医療スタッフがコラムを綴ります。患者様のお役に立てられるようなテーマで記事を執筆しています。
こんにちは さとやまクリニック看護師です
目が痒い。鼻水、くしゃみが止まらないなどの花粉症症状が出始めていますか?
花粉症のピークは春だと思っている方は多いと思いますが、実はスギ花粉の飛散ピークは毎年2~3月頃です。早めの対策でつらい花粉シーズンを乗り切りましょう。
花粉症が起きるメカニズムをお話しします。スギなどの花粉が、鼻のなかに吸い込まれるとアレルゲン(抗原)が花粉から溶け出します。これをやっつけるために、人間は体のなかで抗体というものを作り出します。この抗原と抗体が体の中で反応すると、ヒスタミンなどいくつかの化学物質が放出されて神経を刺激し、くしやみが起きたり、鼻水が流れたりして、抗原を体の外へ追い出そう とするのです。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり・目、のど、顔や首等の皮膚のかゆみなど、首から上の症状が主ですが、だるい、熱っぽい、集中力の低下、イライラなどの全身症状をも伴うことがあります。
花粉症のお子さんは増加傾向にあり、またそれまで花粉症のなかったおとなの方でも、ある時期から急に花粉症を発症している場合もあります。
クリニックでは、スギ花粉、ハウスダスト、ダニなど、どのようなものに対するアレルギーがあるかを調べたい場合は、採血をして、1週間後に結果をお話しできます。少量の採血でアレルゲン39項目を同時に測定することができます
花粉症対策
風が強く晴れた日には外出を控えましょう。外出した時は、花粉の侵入を防ぐ為、車の通風口は閉じるようにしましょう。帰ったら手・目・鼻を洗い、うがいをしましょう。
プロテクターメガネ、マスク、スカーフ、帽子などを着用しましょう。花粉症対策用マスクをつけることで花粉の侵入を70~80%以上カットすることができるといわれています。ただし、マスクの間に隙間があると効果が弱まるため、顔に合ったサイズのマスクを正しくつけましょう。普通のメガネをかけるだけでも目に付着する花粉の量は1/3になり、更にプロテクター付メガネにすると普通のメガネの1/7になるという報告もあります。
服はスベスベした素材を選ぶようにし、家に入る前は玄関先で衣服や髪についた花粉を落としましょう。洗濯物をしまうときも花粉を落としましょう。花粉は静電気によって引き寄せられるため、洗濯する際は柔軟剤を使用して静電気を防止しましょう。フリースやニットなどのウール・アクリル素材の衣類は毛が長く花粉が付着しやすいので注意しましょう。
トイレで衣類を上げ下げするたびに、衣類に付着した花粉が落ちるため、トイレマットには花粉がたまりやすいです。トイレマットはこまめに洗濯しましょう。
すっぴんだと花粉が肌に直接付着してしまいます。肌の表面をパウダーファンデーションやフェイスパウダーで覆い、さらっとした状態にしておくと、花粉が付着しにくくなります。
みなさま辛いこの花粉症時期を乗り越えましょう!!
2019/02/28 Wrote