内科、整形外科、リハビリテーション科、各科の医師、看護師、放射線技師、作業療法士、医療事務など、さとやま整形外科内科の医療スタッフがコラムを綴ります。患者様のお役に立てられるようなテーマで記事を執筆しています。
さとやま整形外科内科院長が贈る本コラムでは健康に関する雑話や豆知識などをいろいろご紹介していきます。
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運動と健康シリーズ④「生活習慣病/メタボリックシンドロームの元凶は運動不足」
前回のシリーズ③では、運動不足が肥満の2倍の死亡率であることを述べました。
事実、WHOのランキングでも運動不足が肥満より上位の死因に挙がっています。
それでは、運動不足の健康被害の原因はどこにあるのでしょうか。
運動せずに静的な生活を続けると、
①エネルギー消費が少ない→肥満、特に腹部肥満
②体脂肪を燃やす酵素(リポ蛋白リパーゼ)の活性低下→高中性脂肪血症
③インスリン抵抗性→高血糖、④血管内皮細胞の機能低下→高血圧、動脈硬化
が次々に現われます。
そうです!危険因子の集合である「メタボリックシンドローム」となるのです。
このように運動はきれいな空気や水、適切な食べ物と同じように健康的に生きるために無くてはならないものなのです。
さあ皆さん、天高く澄み渡った秋空の下、じっと座ってないで散歩に出かけましょう!
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さとやま整形外科内科 院長 稙田太郎
インスリン抵抗性に関し、日本でいち早く人工膵臓を駆使して臨床研究を展開。 医学博士号取得、元日本糖尿病学会専門医、指導医、功労評議員。
2022/11/01 Wrote